2016年03月17日
市民講座「山形で児童書の翻訳を仕事にするということ」開催しました
山形市立図書館で2016年3月6日(日)に、児童書翻訳者の横山和江さんをお招きして、
「山形で児童書の翻訳を仕事にするということ」と題した市民講座を行いました。
子供の時に読んだ「赤毛のアン」で、本好きになったとおっしゃる横山さん。
埼玉出身で、結婚を機に山形へいらして20年。
うかがってみると、山あり谷ありで、まるで朝の連続ドラマのような翻訳人生。
「その間、あきらめなかったからこそ、児童書翻訳者としての現在がある」というお話でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横山さんは短大英文科を卒業後、食品メーカーに就職。
総務でお仕事されていたそうで、児童書翻訳と随分かけ離れたスタートをきったとの事。
その後、ソフトウェア会社に転職し、秘書としての仕事をこなしながら
TOEICを受験するなど英語の勉強を続けられたようです。
その勉強の成果があって、秘書から同じ会社の翻訳部門へ異動し、
アメリカのデンバーで翻訳を5カ月経験。
結婚を機に山形へ来てから、通信教育で出版翻訳の勉強をスタート。
子育てをしながら勉強をはじめ、最初の一冊が出るまでに10年かかったそうです。
最初の本が出てから現在までの10年で15冊の本を翻訳されたのでした。
その間に多くのハードルがあったそうです。
勉強会で東京の先生から「地方では繋がりがつくりにくく、児童書の翻訳は無理だろう」と言われたり、
出版社から「ずいぶん海外生活が短いですね」と指摘されたり。。。
最初の本が出てからも、順風とはいかず出版社へ持ち込んだ企画が2年も塩漬けになった事など。
それでもあきらめずに、その時その時で突破口を探し、次に続けていったご様子。
パソコンやインターネットといったハード面の進歩と変化も、地方在住の自分の後押しになったとのこと。
地方にいても情報がキャッチできる現代ならではの、
最近の原作探しのエピソードも大変興味深かったです。
現在は、小学生向けの知識絵本と小学校中学年向け読み物を翻訳しているそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横山さんの翻訳した本が図書館にも多数ありますので、ぜひお読みください。
【訳書リスト抜粋】
◎読み物
■「14番目の金魚」(ジェニファー・L・ホルム作/講談社/2015.11)
ニューヨークタイムズベストセラー作品
■「わたしの心のなか」(シャロン・M・ドレイパー作/鈴木出版/2014.9)
IBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センター2011年推薦図書
■「グリーンフィンガー 約束の庭」(ポール・メイ作/シャーン・ベイリー絵/さ・え・ら書房/2009.6)
2002年度カーネギー賞ロングリスト作品
◎絵本
■「サラとダックン」シリーズ(サラ・ゴメス・ハリス原案/金の星社)
アニメがNHKのEテレで放送
■「クマさんのおことわり」シリーズ(ポニー・ベッカー文/ケイティ・マクドナルド・デントン絵/岩崎書店)
2009年ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト
「山形で児童書の翻訳を仕事にするということ」と題した市民講座を行いました。
子供の時に読んだ「赤毛のアン」で、本好きになったとおっしゃる横山さん。
埼玉出身で、結婚を機に山形へいらして20年。
うかがってみると、山あり谷ありで、まるで朝の連続ドラマのような翻訳人生。
「その間、あきらめなかったからこそ、児童書翻訳者としての現在がある」というお話でした。
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横山さんは短大英文科を卒業後、食品メーカーに就職。
総務でお仕事されていたそうで、児童書翻訳と随分かけ離れたスタートをきったとの事。
その後、ソフトウェア会社に転職し、秘書としての仕事をこなしながら
TOEICを受験するなど英語の勉強を続けられたようです。
その勉強の成果があって、秘書から同じ会社の翻訳部門へ異動し、
アメリカのデンバーで翻訳を5カ月経験。
結婚を機に山形へ来てから、通信教育で出版翻訳の勉強をスタート。
子育てをしながら勉強をはじめ、最初の一冊が出るまでに10年かかったそうです。
最初の本が出てから現在までの10年で15冊の本を翻訳されたのでした。
その間に多くのハードルがあったそうです。
勉強会で東京の先生から「地方では繋がりがつくりにくく、児童書の翻訳は無理だろう」と言われたり、
出版社から「ずいぶん海外生活が短いですね」と指摘されたり。。。
最初の本が出てからも、順風とはいかず出版社へ持ち込んだ企画が2年も塩漬けになった事など。
それでもあきらめずに、その時その時で突破口を探し、次に続けていったご様子。
パソコンやインターネットといったハード面の進歩と変化も、地方在住の自分の後押しになったとのこと。
地方にいても情報がキャッチできる現代ならではの、
最近の原作探しのエピソードも大変興味深かったです。
現在は、小学生向けの知識絵本と小学校中学年向け読み物を翻訳しているそうです。
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横山さんの翻訳した本が図書館にも多数ありますので、ぜひお読みください。
【訳書リスト抜粋】
◎読み物
■「14番目の金魚」(ジェニファー・L・ホルム作/講談社/2015.11)
ニューヨークタイムズベストセラー作品
■「わたしの心のなか」(シャロン・M・ドレイパー作/鈴木出版/2014.9)
IBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センター2011年推薦図書
■「グリーンフィンガー 約束の庭」(ポール・メイ作/シャーン・ベイリー絵/さ・え・ら書房/2009.6)
2002年度カーネギー賞ロングリスト作品
◎絵本
■「サラとダックン」シリーズ(サラ・ゴメス・ハリス原案/金の星社)
アニメがNHKのEテレで放送
■「クマさんのおことわり」シリーズ(ポニー・ベッカー文/ケイティ・マクドナルド・デントン絵/岩崎書店)
2009年ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト
Posted by 図書館ボランティア「小荷駄のみどりから…」 at 13:02│Comments(0)
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