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図書館ボランティア「小荷駄のみどりから…」
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2017年06月22日

第11回小荷駄のみどり出版文化賞授与式と受賞記念講演のご報告


平成29年6月10日(土)に第11回小荷駄のみどり出版文化賞の授賞式と受賞記念講演(市民講座)を行いました。

今年の授賞作は、東北文教大学短期大学部准教授 加藤大鶴(かとうだいかく)氏の『南山形ことば調査報告書』(東北文教大学地域連携・ボランティアセンター 2016年3月発行)でした。

こちらは、大学のある南山形地域で語られている方言、またかつては語られていた方言について、住人への聞き取りによるフィールドワークをまとめた報告書で、地元方言の移り変わる状況を鮮やかに浮かび上がらせた貴重な資料となっています。
地元住民との協働によって学生とともに地味な調査を根気よく継続され、その成果を分かりやすくまとめられた営為に敬意を表し、わたくしたちのささやかな賞をお贈りしました。






授賞式に続き、加藤先生には「方言の継承と誕生~南山形のフィールドワーク」と題して、記念講演をしていただきました
受賞作の2015年度の調査書と2017年3月に発行した新しい調査報告書も合わせ、山形の言葉についてお話いただきました。



方言には大きく「伝統方言」と「新方言」という2つがあるそうです。「伝統方言」だけを研究していくと、方言が話されなくなってきたという「衰退」の面がフォーカスされがちですが、言葉というのは生き物であり、滅ぶものがあれば、新しく生まれるものもあります。実生活の中では、「いもてん」「ざわせん」など地域独自の新しい言葉が生み出されているとのことでした。

また、方言に対する認識やスタンスも変わってきているそうです。かつては「矯正すべきとされた/話すのが恥ずかしかった」なまりが、今では「味がある/おもしろいもの/かわいい」ものとして受け止められています。

方言の中にも、「家で話すような飾り気のない方言」だけでなく、「丁寧な方言」なるものも存在し、相手や場面によって、言葉を使い分けできることの方が、コミュニケーションを円滑にします。
調査では、「山形新幹線に乗っている時、大宮駅までは方言で話すが、そこを過ぎたら標準語に切り替える」といった面白いエピソードも聞かれたそうです。

先生が最後に強調されていたのは「伝統方言、新しい方言、標準語。この3つの自然な共存が地域社会でのコミュニケーションをいきいきしたものにする」という点でした。危機をあおるのではなく、将来への展望が感じられるお話で、言葉に対する興味がわきました。

参加のみなさんにも大変楽しいお話だったようで、あちこちで「自分はその言葉を今でも使っている」とか「使った事がない」などの発言が飛び交っていました。

加藤先生、大変興味深いお話をありがとうございました。

伝統方言を調査した「南山形ことば調査報告書」と新方言を調査した「同/調査報告書2」は、いずれも山形市立図書館にありますので、ぜひひとつひとつの言葉の残存度・活性度などをチェックしてみてください。
索引から言葉を調べることもできます。

  


Posted by 図書館ボランティア「小荷駄のみどりから…」 at 12:32Comments(0)小荷駄のみどり出版文化賞

2015年07月03日

第9回小荷駄のみどり出版文化賞







 2015年6月20日、山形市立図書館において、「第9回小荷駄のみどり出版文化賞」の授賞式が行われました。
 受賞作品は、増田尚紀著『引き継ぐこと、伝えること~山形鋳物のポストモダンを超えて~』(メディア・パブリッシング刊)です。 
 この本は、三部構成となっており、第一部は山形鋳物の工芸デザイナーである著者の増田尚紀氏と山形美術館学芸課長・岡部信幸氏の対談「モノづくりの原点と情熱を語る」、第二部は1994年~97年に山形新聞のコラム「私の教育論」に寄せた著者のエッセイ、そして第三部はカメラマンの菅野正紀氏が撮影した鋳物作品の写真に作者(=著者)がデザインのコンセプトや製作プロセスなどの解説を付した「私ノ仕事、鋳心ノ流レ」。
 その内容は、山形鋳物との出会い、工芸デザインに取組む真摯な姿勢、そして困難を乗り越えながら歩んできた一筋の道を淡々と語りながら、山形鋳物の未来と後進の育成に懸ける著者の熱い情熱を伝える作品となっています。
 また、上記の三つの部分によって本書を構成した村上修一氏(メディア・パブリッシング)の編集センスも光ります。

 山形市立図書館及び山形県立図書館等の蔵書となっておりますので、どうぞご覧ください。





 写真は、受賞のあいさつをする増田尚紀氏。
 なお、恒例となっている小荷駄のみどり出版文化賞受賞者の記念講演については、今回は実施しませんでした。昨年、この本が出版されたことを機に、山形市立図書館主催の市民講座として著者に講演いただいた経緯があるため、今回、再度の講演依頼を見合わせたものです。
                                                                                                                                                                   
  


Posted by 図書館ボランティア「小荷駄のみどりから…」 at 00:32Comments(0)小荷駄のみどり出版文化賞

2014年06月01日

2014年度「小荷駄のみどり出版文化賞」発表

第8回(2014年度)の「小荷駄のみどり出版文化賞」選考結果を発表します。








1 選考結果
 「小荷駄のみどり出版文化賞」(正賞)を以下の出版物に授与します。
 福興会議編、スマイルエンジン山形著『ぼくらのスマイルエンジン ~東日本大震災 学生ボランティアバスの記録~』(山形大学出版会)

2 選考経過
 (1)「第8回小荷駄のみどり出版文化賞」は、2013年1月1日から同年12月31日までに出版された山形市民の手になる出版物を対象として選考しました。
 (2)今回は、市民や出版社等から推薦された著作等はありませんでしたので、山形市立図書館が収集した市民の出版物に関する情報や各選考委員が独自に得た情報をもとに、対象期間内に出版された山形市民の手になる著作等について選考を行ったところ、選考委員全員が上記に授賞すべきという意見であったため、全員一致で正賞に決定しました。
   なお、受賞作の他に選考対象となった著作は、榎森伊兵衛著『山形商人~江戸期からの系譜~』(山形新聞社)と齋藤すみ子著『狛犬を訪ねて~疑問と感動~』(私家版)の2冊でした。
   『山形商人』は、山形新聞紙上の連載された文章を一冊にまとめたもので、山形市旧市街地で商売を行っていた近江商人や紅花商人などいくつかの商家の歴史の概略を記述した、資料的にも価値ある労作です。また、『狛犬を訪ねて』は、著者が全国さらには海外までさまざまな狛犬を探し求めて歩いた記録で、その好奇心と行動力に感心します。

3 授賞理由
 『ぼくらのスマイルエンジン~東日本大震災 学生ボランティアバスの記録~』は、山形大学と東北芸術工科大学の有志が2011年5月4日から2013年1月26日まで運行した日帰り復興ボランティアバス「スマイルエンジン山形」の活動の記録です。この活動には、延べ1,840名の学生と市民が参加し、巨大津波で被害を受けた石巻市や南三陸町でヘドロや廃棄物の撤去作業などを行いました。この著作は活動記録であるに留まらず、刻々と変化する状況の下で、ボランティア活動のあり方を真剣に考え、議論しながら歩んできた学生たちの思索の軌跡を記録した作品でもあります。
 芸術大学の学生や教員が関わった著作らしく、活動記録やマニュアルのレベルを超えたデザインと編集で“読ませる本作り”を目指した作品であること、そしてその内容として、参加した人々の迷いや悩み、そして仲間との話し合いのなかから進むべき道を見出していく過程が生き生きと描かれていることがこの著作の魅力となっています。この著作を成立させた人々の熱意と持続する意志の力に敬意を表しつつ、さらなる活動・表現への期待を込めて本賞を贈ることとしました。

3 表彰及び記念講演
  表彰は6月14日(土)10時30分より山形市立図書館2階の集会室で行います。(開場は10:25です。)
  その後、直ちに一般市民公開の「市民講座」(山形市立図書館と「小荷駄のみどりから・・・」の共催)として、著作者の代表による受賞記念講演を行います。入場は無料です。ぜひ、ご参集ください。

【市民講座】 
 「小荷駄のみどり出版文化賞 」受賞記念講演
                                                                                
  演題「芸大生の災害復興ボランティア~ わたしたちにできること ~ 」
  お話:大津悠美子氏(東北芸術工科大学企画構想学科4年生)、髙橋悠眞氏(同大美術工芸コース4年生)

※ 市民講座参加申込みは、山形市立図書館 電話023‐624‐0822 まで
 ※ 問合わせは「小荷駄のみどりから・・・」企画広報グループ代表・高橋まで
   (メール:konidanomidorikaraあっとgmail.com)

                                                                                                                                                                                           
  


Posted by 図書館ボランティア「小荷駄のみどりから…」 at 11:19Comments(0)小荷駄のみどり出版文化賞