第12回小荷駄のみどり出版文化賞の 授賞式と受賞記念講演レポート
平成30年6月16日に第12回小荷駄のみどり出版文化賞の授賞式と受賞記念講演を行いました。
今年の授賞作は、山形在来作物案内人・食育デザイナー 鈴木淳子さんの『 伝 -DEN- 次世代の人たちに知ってほしい山形の食文化を伝えるレシピ』(私家版2017年10月発行)。
こちらは、やまがたの在来作物の料理、郷土の伝統料理、そしてお米を使ったバリエーション豊かなレシピなどをとても美味しそうに紹介し、次の世代に伝える優れた著作です。また、仲間とともに食育活動を展開され、実践として山形の食文化を維持・発展させてきた成果でもあります。その営為に敬意を表し、本賞を贈りました。
授賞式に続き、鈴木淳子さんに記念講演をしていただきました。
青森県八戸出身で結婚を機に山形に住んだ鈴木さん。PTA仲間とはじめた地産地消運動や食育活動から更に一歩進め、還暦を過ぎてから東北公益文科大学大学院に入学。
最上紅花若菜の研究に取り組み、その栄養価の高さや機能効果について、修士論文を書き上げるに至ったそうです。
今までの活動の喜びやご苦労などを、ユーモアをたっぷり交えながらお話いただきました。エネルギッシュで明るい人柄が伝わる講演で、会場では笑いが絶えませんでした。紅花の若菜が食べられると知らない方も多く、みなさん好奇心をもってお話を興味深くうかがっていたようです。
山形の在来作物は150種程あり、全国でもトップクラスとのこと。積極的に山形の農作物を食べて支えたいものです。
『伝』は山形市立図書館にありますのでぜひご覧ください。
関連記事